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文旦の花付けの作業は、1年を通して文旦を育てる上で、一番重要とも言える作業です。文旦の花のめしべにていねいに花粉をつけます。
でも実は文旦の花粉じゃありません。「小夏」という別の柑橘類の花粉をつけます。いろいろな研究の結果、小夏の花粉をつけると、品質の良い文旦の実がなることがわかったのです。
自然に受粉させた場合と比べると、よりおいしくて大きく たくさんの実がなるのです。
 
 
なぜ小夏が選ばれたかと言うと、他のいろいろな柑橘類の花粉で試したところ、小夏の場合の結果が良かったことと、花の咲く時期が文旦の花と同じというのが理由です。
白いフワフワのついた耳かきがありますよね。あれの親分(^_^;のようなもので、文旦の花のめしべひとつひとつに花粉をつけます。

もちろん機械まかせではできないとてもデリケートな作業です。文旦の花が咲いている時期はとても短いので、その短い期間にがんばって確実に花粉をつけなければいけません。
上を向いたり、木の下にもぐってみたり、背伸びをしたり、段々畑ですから段から落ちそうになったり、みんながんばって花つけをしています。

それに花粉は生き物ですので、新鮮なうちにつけないといけません。朝早くに小夏の花を採って、花から花粉をよりわける作業をし、みんなが花粉をつけやすいようにフィルムのケースに入れます。この入れる量も大切です。足りないと困るし、余っても貴重な花粉が無駄になります。
昨日加工した花粉は今日はもう使えません。温度にも敏感なので、加工した花粉はクーラーボックスに入れて畑まで運びます。