戯れお題




望み

望んだところで
何が手に入りますかな?

アナタもワタシも
神では有りませんでな
な〜んも手に入りませんわなぁ

ですからワタシャ
せめてもの慰めに
戯れて生きる次第ですじゃ






「野山」と続けば
私のフィールドですな
老いぼれとは言え
狼には
野山が似合いますでな

「野火」と続けば
兎も鹿も
小さな虫たちも
大慌てで逃げますな
どなたも
丸焼けには
成りたくありませんからなぁ

「野原」と成りますとな
月明かりに浮かぶ彼の人の
甘く優しい微笑みが
私を暖めてくれましてな
嗚呼 まさに
桃源郷のひと時ですなぁ

「野糞」と続きますと・・・
先の言葉とのギャップに
夢も砕けますかなぁ
しかしまぁ
出物 腫れ物
所嫌わずと申しますからして
致し方御座いませんわなぁ




呑気

田舎暮らしの
必需品で御座いますな

これをお持ちでない方は
田舎に来てはいけませんぞ




蚤の心臓

小生の心臓の事ですな

ン?
心臓に毛が生えて居ると仰るのは
どなたですかな?
更に
その毛が針金で出来て居るですと?

これだけ繊細な小生に対して
ほんに
失礼ですなぁ




飲みの心臓

こやつは
いつも酔っ払って居りましてな
規則正しいリズムを忘れて居るようですぞ
タンゴで打ったり
懐メロで打ったり・・・
時には
おリンの音色にも成るそうですな
ご愁傷様、ですなぁ




呪う

嫌な言葉ですなぁ
これが為に己の人生を捨てる者在り
これが為に他の人生を奪う者在り
何れも地獄ですわなぁ

欲望のなれの果て・・・
と、言うべきか
人間の業と言うべきか
・・・
哀しく成りますな




惚気(のろけ)

う〜ん・・・
この世界だけは
近寄り難いですなぁ

小生
口下手の朴念仁ですからして
触らぬ神に祟りなし・・・
と、言うことで




狼煙(のろし)

小生を焼けば上りますが
どなたか
こんがり焼けた狼を
食べてくれますかなぁ・・・
それが心配ですな




のたうつ

小生の日常ですな

如何に戯れんか、と
のたうち回って居りますわい




のうし

のうし、のうし
言うまいぜのうし
また言うたのうし

いえね
小生が紅顔の美少年をして居た頃
隣村(旧土佐藩)の悪がきたちと
戦に明け暮れて居りましたが
この言葉に因り
目出度く開戦という
魔法の言葉でしたな


小生の生まれた島は半分ずつを
土佐藩と宇和島藩が領有して居たのです
両方の村の悪がきたちは
何か理由を見つけては国境に集まり
チャンバラなる戦に精を出して居たのです。

刀(丸竹)同士は強く打ち合っていましたけど
暗黙のルールが有ったのか
体を強く打ったり打たれたりの記憶がありませんよ
長閑な戦いだったのですなぁ。笑