戯れお題





花に乙女は酔い
花に老いぼれは季(とき)窺い

花に醒めしは
俗世の亡者、とか




白(はく)

白皙(はくせき)
我に無縁なれど

白髯(はくぜん)は
顔を覆い

白濁(はくだく)が
今宵も我を酔わせん

白白を
願い暮らせば

白露の
季(とき)既に来たるや

白扇に
戯る風情無き身は

白炭を
備えつつ

白銀に
想い馳せるも

白梅を
はやも待ち焦がれ候




罰当たり

私の事ですな

ヒマさえ有れば
神さまを貶して居ますからなぁ

それなのに
罰さんには
お目にかかりませんぞ
不思議ですなぁ






我が無二の友にて
日々
仲良く戯れ候




芭蕉

バナナ 生りたるを
日々楽しみに待ち居れば
それ、芭蕉の木にて
食すに能わずとか
恨みに眺めて候




鯊(はぜ)

そなた・・・
水底の
哲学者かや?




花の独り言

私が美しく咲くのは
蜜蜂や蝶を呼ぶ為に決まってんじゃん
それなのに
人間が寄って来てさ
さも自分の為に咲いてるとでも言いたげだよ
何 自惚れてんだか、ねぇ


花の独り言です。( ̄ε ̄;)






お上からして、××ですからねぇ

近ごろ小生の品が落ちたのも
致し方ない事ですかなぁ




走る

何が気忙しいのか
この頃に成りますと
遊びに身が入りませんな

ま、
師も走ると申しますからして
小生の心も走って居るのでしょうなぁ






人間というものは
この言葉が大好きなようですな

大は
国を破り
星を破り
近ごろでは
宇宙まで破るつもりのようですな
その証拠に地球の近くの宇宙は
ゴミだらけだそうですわい

小は
子供たちは障子をやぶり
物心付くと約束を破り
色気付きますとな
自分の体をキンキラキンに飾る為に
あちこち破りまくって居りますわい

げに
破れ被れですなぁ