戯れお題




変人

「へ」と来ますと
避けて通れぬお題ですな

小生 自分では
極めて普通人と思うのですが
友人たちが口を揃えて申しますからして
少しは変な所が有るやも知れませんな

ま、大目に見て下さいな




僻地

小生がこよなく愛する
この里の事ですか、なぁ

鳥も通わぬとか…
野蛮人の巣窟だとか…
石器時代がタイムスリップして
出現した村だとか…

如何様に言われましても
小生
この里を愛して居りますぞ




辺境

国の果て・・・
片田舎・・・

失礼な言葉たちですなぁ

これだけ命が豊かなのに・・・
その命たちがこれだけ自由なのに・・・
ほんに
失礼な言葉も有ったものですわい

今日からは「辺境」の言葉を廃止して
「桃源郷」と、呼んで下さいな




斃死

戯れば
やがて斃死の身の上よ

さりとて
大往生するも
逝くに変わりなし

ならば
戯れ逝くが宜しけり




別(べつ)

別嬪さんと居りたきも

別儀ある身は詮なきよ

別宴さなかに散る涙

別封されりゃお終いで

別離の風の吹く中を

別路辿りてここに来た

別墅の庭で図らずも

別嬪さんの花愛でる



別嬪→ベッピン→美人
別儀→特別の事情
別墅→べっしょ→別荘
花→ここでは笑顔の意

一応ハッピーエンド…と、いうことで。笑







紅絵の君の愛しくて

紅絞りの振袖求めんや

紅雀の騒ぎを他所にして

紅染む頬で眺めるは

紅差し指の妖しさよ

紅筆の身のいとど羨ましけり



… …、です。m(_ _)m




平和

このぬるま湯は
人々の心を腐らせる
効能があるそうですな

その証拠に
小生の心など
原型を留めない程に
腐りきって居りますわい

ン?
出来の悪さを
平和のせいにしてしまいましたぞ




平方根

こりゃあ
悪魔の学問でしょうなぁ
小生など
これを見ただけで
生き地獄を彷徨いますぞ




隔たり

物書きの星を見上げつつ
その隔たりに
ただ只 呆れ
戯れて候


開き直りの図ですね。







片恋に揺れる想いよ

片時とて忘られずも

片言送るは叶わじ

片影に心慰め

片々と散らんや



短いですけど、まとまっていると自負しています。