戯れお題




ぼん


凡人我は
凡愚の日々送り

盆が来たなら
梵字に遊び

煩悩湧けば
凡百と戯れ

梵鐘の音聞きつつ
盆景楽しまん




ぼう


忙殺の世忘れて
忘我の世界に遊べば
亡国の謗り受けんや

されば
忘八と成り
茅舎の窓より
望見せんや世の移ろいを

もとより
傍流好みし身なれど
望蜀の念浅ましく
茫然の中
亡師の遺言(いげん)に涙す


無理がありますね。
もっとスマートに詠みたいものです。m(_ _)m





ほお

微笑みし君に
鬼灯(ほおずき)は紅染め
頬白(ほおじろ)は愛と囁き
朴歯は音忘れ
蓬ける我は夢心地


君が微笑んだら
鬼灯も恥ずかしさに赤くなり
頬白は君の為に愛らしく鳴き
この下駄は歩く事を忘れ
魂を抜かれた私は夢の世界に彷徨ってしまう

と、詠んだつもりですけど…さて…笑





補習

嫌な言葉ですなぁ
勉強嫌いの小生など
一週間に八日は
補習をさせられましたぞ

ン?
昔は一週間が十日くらい有ったのですかな?
ま、遥か昔の話ですからどうでも宜しいですな




放浪

寒かろうが
暑かろうが
銃弾が飛び交おうが
エンマが湯気を点てて怒ろうが

己の
想いの中に放浪するのは
楽しいものですなぁ




翻弄

政治屋さんに
翻弄されますと腹が立ちますな
しかし
自分の心に翻弄されますとな
もう
苦笑するしか有りませんぞ
多重人格者ゆえの
悩みでしょうかなぁ




煩悩

人間には
百八つの煩悩が
有ると言われて居りますな

しかし
小生などは人間界から
追放された身の上ですからして
両の手の指で数えられる位しか
持ち合わせが御座いませんわい


それより上の数を知らないだけ…とも、言いますな




ほうこう

芳香求むる余り

放校の身と成るや

奉公出来ぬ身は

彷徨に溺れるも

方向音痴の身は哀しく

砲口の胸ぞ抱(いだ)きつ

咆哮残して去り逝かん




惚れる

心優しきひとよ
我が内なる想いの
漣(さざなみ)は
日毎に騒ぎ
この身 溺れさせるや




星月夜

山のしじまに この逢瀬
想いは洋き 星の海
小舟浮かべて 戯るや
愛しの君の 染まる頬
恥らうさまも 妖しなら
さざめく波に 舟を漕ぐ
二人占めかな 星月夜


七五調で戯れてみました。