戯れお題




漫筆

指先の
赴くままに書きたきも
反乱兵は
キーを嫌うや


マ行まで来ますと
ネタが少なく成りますからして
指が止まりがちです。





窓明かり

どなたかが
窓から忍び込みますと
エライ事に成りますが
お月さまが音もなく
そっと忍び込んで来ますとな
小生などは
部屋の明かりを消して
歓迎しますな




摩訶不思議

このお方・・・
巷に溢れて居られますな
摩訶不思議ですなぁ






魔の笛に
真っ当忘れ
舞い狂う
松蝉の身の哀れかな

迷子ゆえ
目陰に
誠見えざる
末世と成らば

疎らな心に
麻痺の香り漂い
幻 誘えば
摩利支天は去り行かん


一連目は
テレビや雑誌などの
悪影響を表現しています。
松蝉は「好んで其処に居る」の意です。

二連目
目陰(まかげ)→遠くを見るときに額に手をかざす様子です。

三連目
摩利支天→女神で武人の守り神…ですかねぇ。







世の中に
「稀」は多く御座いましょうが
小生のような白亜紀の生き残りは
やはり
「稀」でしょうなぁ




真綿

その昔
これで首を絞められた人たちが
沢山に居られましたが
きょうびは余り聞きませんな
これはあれですかな?
羽毛が流行ったせいでしょうかなぁ




豆鉄砲

世界中の軍人たちに
これだけを持たせておけば
平和なのですがなぁ

戯けた夢・・・ですわ、なぁ・・・




まんしん

漫心に酔えば
慢心に溺れん

万心求むなら
満心を知らず

蔓心は
瞞心呼ばんや


そぞろな心のままだと
驕り高ぶるように成り

沢山の心を求めれば
いつになっても満たされなくて

はびこる心とも成れば
あざむきやごまかしに終始するよ

と、詠んだつもりです。
文字の制約の中、
私の技能の限界でしょうね。







魔が差して
魔界覗けば
魔王は怒り
魔手か 魔術か
魔風の吹き荒ぶも
魔除けの札に隠れ尚
魔魅を承知で
魔女に恋をせん


まさに
魔が差したような詩に成りました。笑





舞う

落ち葉が舞えば
私の心の隅に
微かな淋しさが顔を出します

悪意が舞えば
私の心は
雪に埋もれて行くのです

君の微笑が舞えば
私の心は春の温もりに
すっかりと包まれるのです


苦し紛れのラストでした。苦笑