戯れお題
み
魅せられて
この星
丸ごと一つ荒むゆえ
我は逃げんや
桃源郷に
しじまの中
戯れ遊びに
魅せられて候
乱れて
その笑顔に
甘き温もり漂い
その言の葉に
女神と悪魔が宿り
嗚呼
君ゆえに
我は乱れて候
み
箕の上に
似非が踊れば
風攫う
※
川柳です。
箕というのは、
穀物とそれに類似したものを
分離させる為の農具です。
実の詰まった穀物は
あまり跳ねない(踊らない)で
軽い偽物は高く跳ねて
風に連れて行かれます。
「箕」と「身」をかけています。
民
民心乱れ
民俗乱れ
民度は地の中へ
民政廃れば
民生ならず
民衆の怒り
民兵たたせて
民望描かん
※
民度→経済力
民政→人民の幸福を願う政治
クーデターの詩では有りません。
「民」の一字で、より長い詩を
綴っただけで御座います。
未到
思いのままに戯れど
奥の深さよ
間口の広さ
迷子の名人
彷徨うばかりで
頂見えず
嗚呼…
と、嘆く間が在らば
戯れて候
みつ
密会に心ときめき
蜜月の温もりに
蜜語交わさば
蜜腺溢れんや
密通許さざれば
密葬に想いを包み
三瀬川に流さんぞ
密密にて候
※
蜜語→男女の甘い語らい
密通→密かに通じる事(不倫は不義密通)
三瀬川(みつせがわ)→三途の川
大人の詩ですかねぇ。笑
水
水多ければ
洪水と嫌われ
水無くば
飢きんと騒がれ
水清ければ
魚取れぬと嘆かれ
水濁れば
天災が来ると怖じられ
水悪けりゃ
腹壊し唸られ
水・・・
最後には
末期と、有り難がれて候
微塵
驕り昂ぶれど
人よ
神に成れぬ身は
やがて朽ち果て
塵芥に帰さんや
巳(み)
足なくば
空翔る辰(たつ)に
負けたとか・・・
足なくも
地駆ける午(うま)に
勝ったとか・・・
※
十二支ですね。
それにしても
不思議な順位ですねぇ。
三日坊主
男であれば
坊主でも宜しいでしょうが・・・
女の場合は如何なものでしょうなぁ
ここは一つ
三日尼なる新語を作り
お役人さまに届け出ますかな