戯れお題




魅せられて

この星
丸ごと一つ荒むゆえ
我は逃げんや
桃源郷に

しじまの中
戯れ遊びに
魅せられて候




乱れて

その笑顔に
甘き温もり漂い

その言の葉に
女神と悪魔が宿り

嗚呼
君ゆえに
我は乱れて候






箕の上に
似非が踊れば
風攫う


川柳です。

箕というのは、
穀物とそれに類似したものを
分離させる為の農具です。

実の詰まった穀物は
あまり跳ねない(踊らない)で
軽い偽物は高く跳ねて
風に連れて行かれます。

「箕」と「身」をかけています。






民心乱れ
民俗乱れ
民度は地の中へ

民政廃れば
民生ならず
民衆の怒り
民兵たたせて
民望描かん


民度→経済力
民政→人民の幸福を願う政治

クーデターの詩では有りません。
「民」の一字で、より長い詩を
綴っただけで御座います。





未到

思いのままに戯れど
奥の深さよ
間口の広さ
迷子の名人
彷徨うばかりで
頂見えず
嗚呼…
と、嘆く間が在らば
戯れて候




みつ

密会に心ときめき
蜜月の温もりに
蜜語交わさば
蜜腺溢れんや

密通許さざれば
密葬に想いを包み
三瀬川に流さんぞ

密密にて候


蜜語→男女の甘い語らい
密通→密かに通じる事(不倫は不義密通)
三瀬川(みつせがわ)→三途の川

大人の詩ですかねぇ。笑







水多ければ
洪水と嫌われ

水無くば
飢きんと騒がれ

水清ければ
魚取れぬと嘆かれ

水濁れば
天災が来ると怖じられ

水悪けりゃ
腹壊し唸られ

水・・・ 
最後には
末期と、有り難がれて候




微塵

驕り昂ぶれど
人よ
神に成れぬ身は
やがて朽ち果て
塵芥に帰さんや




巳(み)

足なくば
空翔る辰(たつ)に
負けたとか・・・

足なくも
地駆ける午(うま)に
勝ったとか・・・


十二支ですね。
それにしても
不思議な順位ですねぇ。





三日坊主

男であれば
坊主でも宜しいでしょうが・・・
女の場合は如何なものでしょうなぁ

ここは一つ
三日尼なる新語を作り
お役人さまに届け出ますかな