戯れお題






山人に成りたきも
霞食えぬ身は
今日も下界に
戯れて候


山人→ここでは仙人を指しています。




ヤジロベエ

吹く息に
なよと揺れるや
ヤジロベエ
危うきさまに
想い乱るる






薬害
罷り通れば

薬毒に
数多去り逝かん

薬事は
人の為在るも

薬方違(たが)うは
儲けんが為の悪党ら

薬籠中の
ものに在らずや人の命は

薬缶(ヤカン)は
湯気出し怒るぞ

薬師も
末世と嘆きてあるぞ


薬師→薬師如来






夜景の逢瀬に
夜来の雨は止み
夜半の闇に
夜鳥集いて
夜想曲 奏でれば
夜盗の如く君の心奪い
夜陰に抱き寄せなば
夜色 ここに極まるや


夜色→夜の風情






野心無き身は
野鶴となり
野草に心配り
野鳥に耳傾け
野生人と戯れんや

野性に生くれば
野卑だ
野蛮だと蔑まれるも
野趣に溺れなば
野望を蔑みて候


野生人→やせいびと

不相応な望みの無い身は
俗世間から離れて
野草の生育を見たり
野鳥の囀りを楽しんだり
ありのままに遊ぼう

本能の赴くままに暮らせば
下品だとか
乱暴だとか見下されるけれど
素朴の味を覚えると
分の過ぎた望みを持たないものだよ

と、成るのでしょうか。





八つ

八つ頭掘り
八つ手に包み
八つ口より懐に入れん
八つ橋渡る頃には
八つ時と成り
八つ目鰻見るなら
八つ切りにして食うぞと
八つ当たりして候


八つ頭→サトイモの一種
八つ手→掌状の大きなはっぱ
八つ時→午後二時

脇の下が痒く成りそうですな。笑







柳腰の美人さん
柳樽持ちてどこへ行く
柳行李背負う我が てがえば
柳に風と受け流すを 尚てがえば
柳に雪折れなしと知らぬ顔
柳の下に泥鰌は もう居ない


柳樽(やなぎたる)→角樽
柳行李(やなぎこうり)→衣類などの入れ物
てがう→からかう
泥鰌(ドジョウ)







愛しの君を
藪影に誘い
惚れたはれたと
口説いたが
返事も待たず
薮蚊さん
刺されに刺され
逢瀬の哀れ
君の返事は
痒いよ痒い


お粗末さまでした。




ヤマタノオロチ

胴が一つに
頭が八つ
尾も八つ・・・

そのような昔にも
枯葉剤が在ったのでしょうなぁ

人倫に悖る所業ですぞ


人倫(じんりん)→人の道
悖る(もとる)→そむく・さからう





邪馬台国

どこに在ったのか
今ひとつハッキリしませんな
このドサクサに紛れて
小生の田舎も手を上げましょうかのう

いえね
学者さんたちが幾ら怒っても
小生は楽しい夢を見られますでな


乱暴な思考ですなぁ。笑