戯れ詩






妖艶なる乙女よ
妖花の如く咲くなら
妖美の微笑みに誰誘わん

妖姫の舞いよ
妖精の舞いよ
妖麗故に夢心地よ

妖雲の中
妖星輝くなれば
妖光に包まりて 我嘆かんや


あやしい詩に成りました。






横好き
小生の事でしょうなぁ

横なぐり…の、雨
余りにも侮辱しますから
神もお怒りのようですなぁ

横根
これはいけませんぞ!

横穴
昔ゃ工務店が有りませんでしたからなぁ

横車
余り押さないほうが…

横ばい
ある意味 平和ですな

横やり
物騒ですから控えめに…

横文字
小生は逃げますな
只管 逃げますわい

横取り
いけませんなぁ

横流し
お勧めは出来ませんぞ

横じま
トラ・ファンがそっぽ向きますかな




夜(よ)

夜鳴き…
一にウグイス
二にホトトギス
三、四は
セッカと行行子

おまけの五には
うどんかな






夜もすがら
鳴くのはホトトギス

夜更かしを
するのもホトトギス

夜祭を
してるつもりかホトトギス

夜夜中
騒ぎ居るぞやホトトギス

夜桜に
間に合わぬはホトトギス

夜働きならぬ
夜置きしてるホトトギス

欠けるは
我と他の小鳥らの
睡眠よ




万(よろず)

万落書き魔…
まさに小生の事ですな

明けても暮れても
無節操に
書き捲って居りますわい

そのうち…
ノーベル賞成らぬ
お縄を頂戴しますかな?




齢(よわい)

重ねて居りますな

古いと言われますが
年代の数字だけは
お若い方々に負けず
若う御座いますぞ






弱いさんの側に
水が在りますと
溺れますな

弱いさんの側に
女が佇みますと
嫋(たお)やかで…
小生の好みですなぁ

弱いさんの側に
魚さんが居ますと
小生の好物の
鰯(イワシ)となりますな

弱いさんの上に
草が生えますとな
蒟蒻(こんにゃく)が
食べたくなりますぞ

弱いさんの側に
手が来ますとな
悪い事をして居ないのに
搦(から)め捕られそうですな

弱いさんの側に
山が来ますと
嵶(たわ)みましてな
逆立ちするそうですわい

弱いさんの側に
鳥が飛んできますとな
鶸(ひわ)の囀りが
聞こえそうですぞ
長閑ですなぁ




よう

妖なる君は
幼の風情残し
謡と語りて
踊と振舞う様は
陽炎の中
揺と見えんや

擁と抱きしめたくも
溶と消ゆるを恐れ
搖と眺むるも
耀に背を向け
葉の積もりし路を
遥と彷徨い我は帰らん


なまめかしい君は
幼さを残したまま
歌うように話し
踊るような立ち居振る舞いは
まるで かげろうの中で
ゆらいでいるようだ

守るように抱きしめたいけど
幻のように消えそうだから
宝石を見るように愛しみ
きらめくように美しい君と別れて
落ち葉の深い路を
フラフラ歩きながら帰るよ





四方山

変人のあり
奇人のあり

愚人のあり
賢人のあり

暇人も居り
忙人も居り

悪人が居り
善人が居り

我のように
戯れ人もあり

いろいろあるなら
賑やかにて候




陽春

凍えつつ
戯れ遊ぶ狼の
褥の夢や
温もりの春