戯れお題

 き




温もりて候





野心無くば無縁なり





求めざれば我知らず





身は病の器(うつわ)だとか





生きて在れば詮無きも・・・





心に飢えて候





捨てるは安らかなりと
悟りて候





とき移ろえど
君の面影に留まる
この恋心の 只哀れかな



鬼哭(きこく)

鬼哭・・・で、まず思うのが「もぐさ」ですな。
その昔には「狐憑き」の治療に・・・。
現代社会では、別のご病気に力を発揮して居りますな。
何しろ、鬼でさえ哭(もそめ)泣くと言われておりますからして
さぞや痛いもぐさなのでしょうなぁ。

こよりにて 括られし鬼 哭(もそめ)泣く
狐狸の類も 恐れて逃げん by海月



奇人

小生そのものらしいですぞ。
自分ではまともと思って居りますが
周りの人々が口を揃えて
「あやつは奇人だからマネをするな」と、申します。

・・・ ・・・
失礼な人たちですなぁ。



奇奇怪怪

この浮生の事ですな。
余りにも奇奇怪怪な世界ですからして
小生の古ぼけたオツムでは就いて行けませんな。

そのような事情で
一人、
戯れの世界に浸って居りますわい。



キス

小生などの歳の者は
この言葉を言うのも聞くのも
気恥ずかしいモノが有りますな。
若者たちには良薬かも知れませんが
老いぼれにゃコブラの毒よりも恐ろしゅう御座いますな。
くわばら くわばら



帰郷

里に入りゃ 妖しく騒ぐ この鼓動
足は急ぐや 目は忙しなや

家が近付くにつれての心境ですね。
戯れとは違いますけど・・・ま、良いですかねぇ。





心浅くばつながり儚く
まやかしの渦潮に
捩る身の哀れかな



恐怖

深山に一人座すれば
我が心 安らぎにはばたかん

人界に黙すれど
我が心の恐怖 底無き沼に飲まるる如き

げに恐ろしや