LASIK虎の巻
手術は本当に成功するのか。失敗の可能性は無いのか。
成功の可否。これこそが、LASIK手術における最大の懸案事項であることは論を待たないでしょう。
例え成功率99.9%であっても、残り0.1%が我が身に降りかかってしまっては、元も子もありません。
もちろん、世界中どこを探しても、100%確実に成功する手術なんてものは存在しませんが、
余計なリスクを、出来る限り排除する方法は存在します。
お教えしましょう。
LASIK手術における、唯一にして最大最高のリスク管理方法を!
それは。
眼科医による執刀では手術を受けない事。
これに尽きます。
…おや?
どうなさいました、そんな怖い顔して。
え?眼科医じゃなきゃ、一体どこの誰に手術してもらうんだ、ですって?
はいはい、ダンナはん。そう来ると思うてましたがな。
別に間違いやおまへんで。
我々が選ぶべきは、
眼科医ではなく、
眼科専門医、でございます。
例えば。
あ〜あ。かったりぃなー。
せっかく都心のビル借りて美容整形外科を営業してんのに、最近業績が頭打ちだよ。
フェラーリの新型が欲しいのに困ったもんだ。
おっ。そうだ。なんか最近、LASIKは儲かってるみたいだな。
いっちょオレも明日から眼科を開業するか。
そうだそうだ。それが良い。
雑誌週刊誌にばんばん広告載せて、派手なホームページも外注して、と。
それらしい体験談も、でっちあげないといけないな。
さあ、忙しくなって来たぞ。手術には助手も要るな。バイトを何人か雇うとするか。
はい、らっしゃいらっしゃい。開店特別セール。今なら両眼一割引きだよ。
―とまぁ、これはさすがに極端な例ですが。
しかし。
現在の医療制度では、こういった好ましくない事例が大手を振ってまかり通ってしまいます。
産婦人科から眼科へ。眼科から整形外科へ。即日転身し開業しても、法律上何ら問題ありません。
経験の有無、能力は問わず、もう何でもありです。
もしも、こんな程度の低い眼科医≠ノ引っ掛かってしまった日にゃ、アナタ。
失敗のリスクは、天井知らずのストップ高間違い無しです。
しかし、
眼科専門医となると話は別です。
眼科専門医の看板を掲げるためには、それ相応の経験と実力が、
法律上必要なのです。
あ。もちろん、全ての眼科がダメだとか、
そういった過剰な一般化は、こたつMkUの意図するトコロではありません。
くれぐれもお間違い無く。
ただ、医師および医療機関の選択は、我々に与えられた極めて重要な権利であり、
リスクを最小限に抑えるための、有効かつ、ほとんど唯一の手段です。
術前検査を受けては見たものの、どうもスタッフの対応が悪いとか、医者の診察が御座なりだとか、
執刀医は外注らしいとか、気になる点がありましたら、さっさと別の病院を受診してみましょう。
セカンドオピニオンは当然。今の世の中、サードオピニオンも必然です。
最初に門をくぐったからと言って、特定の医者に義理立てする必要は、
これっっっっっっっっっっっっぽっちもありません。
医者の機嫌より、自分の両目が大切です。
さて。
信頼できる眼科専門医さえ選べば、後は流れに身を任せても大丈夫。
LASIK手術は、マイクロケラトームとエキシマレーザー装置が正常に動作すれば、
ほぼ自動的に成功します。
機材のメンテナンス、清潔なオペ室、細心の注意、といった基本的な事項をクリアしていれば、
手術の難易度そのものは、眼科専門医にとってかなり低い(成功率は高い)のです。
無論、被術者の協力は欠かせませんが。
要約すれば、
@ 眼科専門医であり、
A 症例数が200眼(100人)以上で、
B 医師本人の人格に問題が無いようでしたら、
もう、大船に乗った気で良いと思います。
更に付け加えるなら、エキシマレーザー装置が日本製(ニデック5000系)であれば申し分ありません。、
外国製と比較しすると、より安定した手術結果が得られる…ような気がします。
と言いますのも、ニデック5000は、レーザー照射がスポットではなくスリットなのです。
点よりも広い線で走査するので、より平滑な地均し(角膜細胞の削除)が可能です。
反面、微妙な起伏を設定する場合などは、スポット照射が有利であると思われます。
気がする、と思われる、とか曖昧な表現が多くてすみません。
これまでの記載は、全てこたつMkUの実体験によるものですが、エキシマレーザー装置の特性についてのみ、
確証はありません。悪しからず御了承下さい。
最後に。
LASIK手術の手順は、左右どちらの眼も全く同じです。って当然ですね。
ただ、被術者であるこたつMkUの感覚では、左と右で明瞭な差が、いくつか感じられました。
その1:右目に比べて左眼は、眼球吸着時のブラックアウトがほとんど無かった。
その2:そのせいか、マイクロケラトームが角膜を切る際の情報(風景、感触)が、より鮮明に伝わって来た。
その3:フラップ作成時、右眼は赤い光に集中出来たが、左眼においては、赤のほかに緑の光も視野に入った為、
何度か執刀医に眼球位置の確認をした。
その4:術中の沁みるような痛みは、右目より左眼が、かなり強かった。
思うに原因は、点眼麻酔の効き方の違いかも知れません。
術後の痛みは、両眼とも大差ありませんでした。
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