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命儚き
 万象は
森羅の闇に
 消え逝かん

我の命の
 百年は
宇宙の何処に
 消え逝かん

ひと恋う熱の
 滾るとて
束の間冷めて
 消え逝かん

夢追い人の
 行く末も
砂漠に飲まれ
 消え逝かん

やがての老いは
 無情ゆえ
手を振り振りで
 消え逝かん
 
       

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