新たなる船出
LASIKによる視力矯正から、1ヶ月半。
長かった試練の時を越え、
こたつMkUは、晴れてトラップ射撃の世界へと凱旋を果たしました。
LASIK手術後一ヶ月間は、テニスなどの激しいスポーツ禁止。
ダイビング、サーフィン等、眼球に直接水圧のかかる恐れのあるマリンスポーツは、
最低3ヶ月間禁止なのです。
乱れ飛ぶ紙吹雪と歓喜の声に手を挙げて答えます。ありがとう、みんな。ありがとう!
さぁ。射台に立ちましょう。もちろん眼鏡は必要ありません。
記録的な猛暑が続く平成16年8月の午後ですが、滴る汗がレンズを曇らせる事も、
鼻からずり落ちる眼鏡のフレームが視界を遮る心配も皆無です。
プロローグの頃のこたつMkUとは、もはや別人と言っても過言では無いでしょう。
大幅なスコア−アップの期待に胸が高鳴ります。
少なくとも手術前と比べて、マイナス要因はゼロなのです。
出るか、初の満射!成るか、国体初出場!!
そして、待望の結果は。
メガネの時の6枚落ち。(平均)
愕然と見上げる空は、どこまでも青いです。
……。
あ〜。ただですね。不幸中の幸いとでも言いますか。理由は直ぐに分かりました。
遠くの山の木々、風に揺れる雑草。
射場の景色は、実に良く見えます。
そして飛翔するクレーピジョンも。
(他の方が)撃破したクレーの破片が裏返り、黒くなって飛んで行くのを、驚きと共に見詰めます。
これまでは、白い破片しか見えなかったのです。
そして。
自分が構えた銃身の横側も、極めて鮮明に観察出来ます。(泣)
現在の裸眼視力は、左眼2.0。右眼1.2。
そうです。逆眼が効き過ぎているのです。
まるで初めて銃を構えた時のように、銃身が二本に見えます。
ついでに照星もふたつ見えます。
嫌になるほど、はっきりくっきりです。
これまで通り、右目に集中!…しても、ダメです。
まるっきり消える気配がありません。
はぁ。やれやれ。
これは慣れるまで、一万発単位の無駄弾を使う羽目になるかも知れません。
…ですが。
ここで、ふと思いついたことがあります。それは。
ひだりめパートタイム半眼射方〜(声:ドラえもん)。
決して、その場凌ぎの思い付きなどではありません。
実はこれ。
愛媛県屈指のトラップシューター、
白敷選手が一時期行っていた射撃方法なのです。
(現在の白敷選手は、完全両眼視です)
具体的な手順を説明しますと。
コールし、クレーの出所を確認するまでは両眼視。
その後クレーを追いつつ徐々に左眼を半眼にするという、ちょっと複雑な方法です。
この方法なら、取り合えず逆眼の問題を先送りに出来そうです。(決して解決はしません)
それに何と言っても、白敷選手ご本人に、直接教えを乞うことが出来るのが、
大きな利点です。
取り合えず、現在の視力に慣れるまでは、この射方で行きます。
いずれ、両眼視に戻す必要はありますが、なぁに。焦る事はありません。気長に行きます。
次のオリンピックまで、まだあと4年ありますから。
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